ギャンブルに狂い一銭もなくなる。食料の問題など

ギャンブル依存症が再発した

自助グループに参加してもなんとなくスッキリしない日が続き、自助グループのミーティングも、スポンサーシップでの12ステッププログラムも、馴染めないしつまらないなあ、全部放り出してしまいたいなあ、と思い、自力でやっていこう!と決意した次の日でした。ギャンブル欲求が沸いてきてギャンブルをしてしまいました。本当にあっけなく、たやすくギャンブルをしてしまいました。

転がり落ちるように連日のギャンブル三昧。そこから1か月半、一日も休むことなくギャンブルし続けました。パチンコ、パチスロ、競輪、競馬。消費者金融に申込み、50万の枠ができ、あっという間に使い切り、そこでやめたかったのですが、冷静になることはなく、ギャンブル欲求に身を任せている自分がいました。「自由にやらせてくれ!」「オレは自由になりたいだけなんだ!」返すあてもない借金をし、仕事は休みがちになり、無責任な行動を取りながら、僕は自由を叫んでいました。クレジットカードのショッピング枠。これでギャンブルができてしまう。ショッピング枠50万もほぼほぼ使い切ったところで、やっと現実に戻ろうか、という気持ちになりました。家賃光熱費は滞納。所持金数百円。給料日まで20日以上。惨憺たる現実を前に、自分のしたことに、少しずつ気づいて、「ああ、やっぱり依存症という病気なんだ。適度に遊べないんだ。全部賭けちゃう。病気なんだ」と再認識しました。

生活費にも手を出してギャンブル

作業所で弁当が出るから、その一食と、米でしのぐ。可能だろう。という発想でほぼ無一文になるまでギャンブルしました。実際にその生活がやってきて、弁当と米だけで生活してみると、本当にきつかったです。なんとか残りの数百円でインスタント味噌汁やレトルトカレーを買ってしのごうとしたけど、数日しかもたず、飢えはしないけど毎日が苦しい。そこはかとなく苦しい。

でもその苦しさと、ぽっかり空いた時間が、ギャンブルに狂った1か月半を自省する機会を与えてくれました。「やっぱり自助グループ行こう」「自分ひとりじゃ立ち直れない」そう思うことができました。「人生を生き直したい!」「変わりたい!」といった意欲も沸いてくるようになりました。

僕はよく、自分を受け入れられない、自分の人生がわからない、といった感覚が襲ってきて、むなしくなります。場の中に入っていけなくて、人とつながろうとしてもつながれなくて、むなしくなります。仕事ができなくて、評価されず、むなしくなります。ギャンブルを使うと、そういった気持ちが、苦しさが、つかの間和らぎます。でも、もうギャンブルやめたいです。ギャンブルで親に迷惑かけて、仕事休んで、債権者との約束を反故にして。そういうことをし続けたくないですが、ギャンブルをすると、そういうことをする人間なので、もうギャンブルはやめたい。こういう自分を引き受けて、この自分でやっていくしかない。いまはそう思います。これからは仲間や専門家を頼ろうと思います。自分の回復だけど、自分だけの回復ではないのだから。